人工知能が台頭してきて、そわそわしているライターは少なくないはずです。
実際に使ってみてその精巧さに驚き、どうしたらハマる回答や面白い返事が導き出せるか試している人もいるでしょう。
今回のタイトルは「ライターはAIにどう向き合うべきか」です。
記事では、ビジネスにおけるマーケティングに確実に影響する点をお伝えします。
ライターとして書くだけではなく、働きかたにも実力をつけていきたい方は、ぜひお付き合いください。
答えのない問いもあれば、答えようとしなくていい問いもある
「ライターはAIにどう向き合うべきか」
そもそもこの問いの答えは、分かりません。
しかし、この先AIがどのような影響を及ぼそうとも、あなたはライターとして、そしていち個人として自らの理想を追いかけることに変わりはないはずです。
理想を追いかけることをやめず、AIに対して自分の意見がその時々でもてていれば良いというのが私の見解です。
ただこのままだと記事が終わってしまいますので、一つ変わらない事実について考えてみます。
それはAIは「人間ではない」ということです。
この「人間ではない」という点はライターこそ忘れてはなりません。
なぜなら、ライターはことばを紡ぐ仕事であるから。ことばが人の思考を変え行動に駆り立てているからです。
ビジネスにおいてはことばも商材です。誰かの感情や行動に変化がもたらされ「売る」「買う」という結果が発生します。
では、ことばを発する起点がAIであると、私たちの感情や行動はどのような変化が起こりうるでしょうか。
感情のラリーがしにくい
AIはまるで人間”のように”応答します。
試しに、次のような質問をしてみました。
面白いですね。何が面白いと感じたかというと、
・自分が人工知能であることを自覚している点
・感情を持たない事実を認識しており、回答を取り繕わない点
・科学に言及している点
・背中を押すような締めくくりをする点
です。
しかしAIのアウトプットに、私は心が動いた感覚はありませんでした。
理由は最初にAI自身が言っており、「AIが直感的な感覚を持っていないから」です。
もしわたしが大好きな人と、一緒に海や山へ出掛けて深呼吸したとしたら。相手の息遣いや微細な表情の変化。前後の会話、時間、場所…全て合わさって、わたしも感情が動きます。
なのでAIには感覚がない、という事実が面白くないのです。
読者も、感覚の乗らない表現に自分の行動が伴わないことを理解しています。だからビジネスにおいてはライターが必要なのです。どんな発信にも意図が含まれるのであれば、ライターの仕事は消えません。
限りなく完璧に見せようとするAI
AIのおかげで、わたしたちは、最高の技術とアルゴリズムを使用できます。利用すれば、誰でも綺麗な回答を得らます。
ためしに、次の会話を見てみてください。
AIの回答は以下でした。
ライティングの型としては文句のつけようがなく、候補も素晴らしく見えます。
一方でどこか単調さを感じたり、自分ならもう一度検索しようかな、と思う人もいるはずです。
結局、最後は人間が確認する
回答にあった店舗を検索したのですが、実はどれも情報としての整合性はとれずでした。
※AIの回答は一例であり、正しい情報は読者の皆さんで確認をお願いします。
AIのアウトプットはこの先さらに改善が見込まれます。しかし、どれだけ精度が向上したとしても、人間による探究や深掘りがないかぎり、AIの応答はただ綺麗に見える情報の羅列です。
先ほどのAIの回答は、そのままライティングのコンテンツになり得ます。
しかし常に感情が動き、行動を起こすのは人間側です。
どんなパン屋か行ってみたい。好きな種類はあるだろうか。そうして、求める情報をさらに自らが探し当てていく行動や探究で、オリジナルの答えが個々に出てきます。体験の内容こそ、千差万別であり、オリジナルこそが面白みなのです。
AIが一般的に受け入れられるような情報を生成するならば、これからさらに、個人が発信することばや情報のバリエーションに、注目が集まっていくことでしょう。
私たちがAIのアウトプットに対して、いかに反応していくかが問われているのかもしれません。
AIが発展しても、活躍していくライターとは
結局のところ、どんなにAIを活用しても、ことばや発信自体の美しさや体裁にこだわっていては、人間の深部にある感情や思考にアプローチできません。
AIはこれからあらゆる産業において時間や労力、お金のコストダウンに爆発的に貢献していくでしょう。銀行、メディア、マーケティング、法律関係、医療などが最も影響を受ける職種とも言われています。
しかしそれでも、AIは人間ではありません。「想いやりの求められる行為」「感情や内面と切り離せないビジネス」はAIは不得意分野です。
ことばを通じて思考と行動が変わり、一つの結果が現れるならば、ライターこそビジネスにおいてはAIの不得意分野を補う存在です。
ライターはライターであり、AIはAIである、という結論をこの記事の終着点とします。
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ライターは尊い仕事です。
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